有田を中心とする肥前(佐賀県および長崎県)で生産された磁器を指す。伊万里が商品の積み出し港であったことからこう呼ばれるようになった。
明治以降は鉄道等の陸路が中心となったため、地域ごとに有田焼、伊万里焼と区別されるようになるが、輸出用および総称としては「伊万里焼」が用いられる。17世紀初頭に有田で日本初の国産磁器が製造された。
当時は染付磁器が中心だったが、17世紀中期には色絵磁器も作られるようになり、日本中で人気となった。伊万里焼の影響から欧州各国で磁器の研究が試みられ、18世紀初頭に白磁の製造に成功、工業化されたのがドイツのマイセンである。
明治以降は世界各国での万国博覧会に出品され、装飾性の高い飾り皿や大鉢などは欧州でも人気を博した。貴族らに愛用され、外貨獲得にも貢献した。このため海外では「伊万里」の名がよく知られている。
(ブランド総合研究所社長 田中章雄)
第79回:伊万里焼
2012年02月20日更新
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