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第73回:丹波黒

第73回:丹波黒

正月のおせち料理には欠かせないものの一つが黒豆。数日間の保存がきくことと、一年をまめに過ごせるようにという意味で使われる。

兵庫と京都にまたがって広がる丹波地方を原産とする「丹波黒」という極大粒で皮の薄い品種が最高品種とされ、主に手作業で収穫する。丹波篠山藩の藩主がこの地域で栽培されていた黒大豆を将軍に献上し、江戸じゅうに評判が伝わったとされている。

昭和16(1941)年に兵庫県が「丹波黒」という品種名を命名し、兵庫県の奨励品種としたが、商品名は地域によってさまざまで、和知黒、川北黒大豆、丹波篠山黒大豆、作州黒などがある。全国では約5000ヘクタール、そのうち兵庫県では1000ヘクタールで栽培されている。また近年では中国で栽培されたものも多く輸入されている。最近は丹波黒の枝豆の評判が高まっており、篠山市では10月5日を黒枝豆の販売開始日として、解禁イベントが催されている。

(ブランド総合研究所社長 田中章雄)

※当記事は、2012年1月9日発行の日経MJ(日経流通新聞)に「地域ブランド AtoZ」として掲載しています。記事は日本経済新聞社の許諾を得て います。 無断での複製・複写・転載を固く禁じます。

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