産地偽装や表示違反など、食の安全を脅かすような事件が後を絶たない。ブランドを構築するには何年もかかるが、ブランドの崩壊は一瞬にして起こる。それゆえに、食品を多く扱う地域ブランドにおいても、その管理は大変重要である。
管理すべき主な項目としては(1)品質(2)組織・人材(3)顧客(4)知的財産の4つが挙げられる。ずさんな品質管理で事故が起きてしまえば、ブランドへの信頼は一瞬にして失墜してしまう。事故が起きなくても品質が低下すると顧客満足が低下し、客離れが進む。
品質管理よりも重要なのは、組織・人材の管理。役員や社員のモラル低下が品質の低下を引き起こすことが多いからだ。さらに事故を隠ぺいしたり、虚偽の表示を行ったりしたことで、再建が不可能になることも少なくない。そのためコンプライアンス(法令順守)の必要性が叫ばれている。
(ブランド総合研究所社長 田中章雄)
第20回:ブランド管理(上)
2010年11月14日更新
産地偽装や表示違反など、食の安全を脅かすような事件が後を絶たない。ブランドを構築するには何年もかかるが、ブランドの崩壊は一瞬にして起こる。それゆえに、食品を多く扱う地域ブランドにおいても、その管理は大変重要である。
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