国内で消費されている落花生(ピーナッツ)のうち国産のものは1割にすぎないが、そのうち約8割が千葉県で栽培されている。県内でも日本一の生産量を誇る八街市内に、千葉県農業総合研究センターの落花生試験所がある。
落花生は南米が原産で、江戸時代に東アジア経由で持ち込まれ、南京豆と呼ばれた。1871(明治4)年に神奈川県大磯に住む寺坂慶次郎氏が種子を入手し、栽培を始めたという。1874(明治7)年には政府が米国から種子を取り寄せて各地へ配布し、全国に栽培が広まった。
代表品種の「千葉半立」は八街市で生まれた、コクと風味が豊かな品種で最高級品として人気の品種。 一方「中手豊」はあっさりした甘味のある味が特徴の早生種。いずれも輸入品種の数倍以上の価格で取引されている。近年、さやが一般品種の2倍以上の大きさになる新品種「おおまさり」が誕生し、将来が期待されている。
(ブランド総合研究所社長 田中章雄)
第70回:千葉・八街産の落花生
2011年12月12日更新
この記事のライター
関連記事
人口減少、少子化に歯止めをかけようと、少子化問題に危機感を持ち、子育て支援施策に意欲的に取り組む県により、平成25年4月に発足した「子育て同盟」が、11県知事などの参加による動画「Let It Go~ありのままで~ by子育て同盟」を作成し、インターネット上の動画サービス、YouTubeに公開した
公開: 2014-09-01 23:27:53
ブランド総合研究所世界記録サポート窓口では「ギネス世界記録チャレンジ 自治体パック」サービスを開始した。地域活性化のためにギネス世界記録挑戦を検討している自治体等を対象としたもので、初回の無料相談対応から挑戦記録の提案、申請代行、挑戦当日の立ち会い、挑戦後のアフターフォローまで一貫してサポートします
公開: 2014-04-25 16:57:29
地域ブランドに関する基本的な用語を集めました。日経MJ(日経流通新聞)の2010年7月~12月に、弊社代表の田中章雄が連載コラム「地域ブランドAtoZ」として掲載した記事をもとにご紹介します。
公開: 2014-04-13 18:24:35
日本の各地にある地域産品を紹介します産品名をクリックすると、説明文章のページを表示します。この記事は、日経MJ(日経流通新聞)に「地域ブランド AtoZ」として弊社社長の田中章雄が連載で執筆しているものです。(カッコ内は日経MJの掲載日です)
公開: 2014-03-27 08:39:28
最新記事
SDGsに取り組む企業は、その取り組みを消費者からどのぐらい評価されているのだろうか? 国内有力企業のSDGs取組やESG活動を消費者視点で評価する「企業版SDGs調査2024」の調査結果、「1.貧困をなくす」取り組みが最も評価されている企業はセブンイレブン、「2.飢餓をゼロに」は山崎製パン、「3.すべての人に健康と福祉を」はヤクルトだった。
公開: 2025-02-01 23:27:00
鹿児島県のPR拠点「かごしま遊楽館」の3階 鹿児島ブランドショップ東京店(有楽町)において、新山禮子氏の指導のもと、薩摩糸びなづくりの体験イベントを2月21日(金)から23日(日)まで開催します
公開: 2025-01-30 14:08:00
情報、教育、その他の業界のSDGsに対する取り組みは、消費者からどのぐらい評価されているのだろうか?
国内有力企業300社のSDGs取組やESG活動を消費者視点で評価する「企業版SDGs調査2024」より、情報、教育、その他の業界34社の結果を分析した。
公開: 2025-01-26 15:17:42
金融業界のSDGsに対する取り組みは、消費者からどのぐらい評価されているのだろうか?
国内有力企業300社のSDGs取組やESG活動を消費者視点で評価する「企業版SDGs調査2024」より、金融業界20社の結果を分析した。
公開: 2025-01-24 12:22:00
流通・飲食業界のSDGsに対する取り組みは、消費者からどのぐらい評価されているのだろうか?
国内有力企業300社のSDGs取組やESG活動を消費者視点で評価する「企業版SDGs調査2024」より、流通・飲食業界36社の結果を分析した。
公開: 2025-01-23 16:16:15