新潟県南魚沼市および小千谷市を中心に生産される平織の麻織物。上布とは、江戸時代に幕府への上納品として用いられた織物のことで、「東の越後、西の宮古」と呼ばれたほど評価が高い。1955年に重要無形文化財に指定、2009年にユネスコの無形文化遺産にも登録された。
越後上布の重要無形文化財指定要件は、①すべて苧麻(ちょま)を手うみした糸を使用すること、②かすり模様を付ける場合は、手くびりによること、③地機で織ること、④しぼとりをする場合は、湯もみ、足ぶみによること、⑤さらしは、雪ざらしによること、の5つ。3月の快晴の日に越後上布が雪さらしされる光景は風物詩になっている。
越後では古くから麻織物が作られており、731年に朝廷に献上された布が正倉院に収められている。江戸時代には年間20万反も生産されていたが、現在では年間30反程度しか作られていない。
(ブランド総合研究所 田中章雄)
2013年09月16日更新

第158回 越後上布
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