鹿児島県内で飼育されている黒豚で、歯切れがよくて、うまみがある。肉の筋繊維が細かく、肉質がしまっており、中性糖やアミノ酸などのうまみ成分が多いからだ。また、出荷直前の60日前からサツマイモを加えた飼料を与えことで、肉質も高まる。
鹿児島での養豚は古く、戦国時代に始まり、江戸時代には定着していた。明治時代には土着の豚と英国原産のバークシャー種との交配によって鹿児島の黒豚が誕生した。
1960年代に黒豚ブームが起こる。当時は取扱業者がそれぞれの判断で流通させていたため、実際の生産数を大きく上回る量が“黒豚”として流通していた。そこで99年に「かごしま黒豚」の商標登録と定義づけをし、鹿児島黒豚生産者協議会が出荷の際に生産者名や出荷年月日、証明者番号を明記した証明書を添付し、指定販売店には屋久杉で作った桜島を模した形の看板を交付した。
(ブランド総合研究所 田中章雄)

第150回 かごしま黒豚
2013年07月22日更新
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