第151回 仙台七夕まつり

東北３大まつりの１つで、月遅れの七夕の８月６日から８日までの３日間に仙台市内で開催される。市内の商店街には合計で約３千本のきらびやかなササが飾られ、毎年約200万人の来場者で賑わう。

　不景気を吹きとばそうと1927年に仙台商人が江戸時代に行われていた七夕飾りを復活させた。翌年、月遅れの７日の前後３日にわたって「飾り付けコンクール」を開催し、そのスタイルが定着した。
　ササ飾りは各店が数カ月前から準備し、６日の早朝から、長さ10メートル以上の巨大な竹に吹流し５本セットで飾るのが習わし。その日の午後には金、銀、銅の各賞が発表される。ササ飾りは短冊、紙衣、折り鶴、巾着、投網、くずかご、吹き流しの七つ飾りから構成されており、それぞれには学問や書道の上達、病気や災難の厄除け、商売繁盛、豊漁・豊作などの願いが込められている。

（ブランド総合研究所　田中章雄）

※当記事は、2013年7月29日発行の日経ＭＪ（日経流通新聞）に「地域ブランド　AtoZ」として掲載しています。記事は日本経済新聞社の許諾を得て います。 無断での複製・複写・転載を固く禁じます。