小さく切ったうなぎの蒲焼をご飯にまぶして食べる料理で、名古屋特有の食文化「名古屋めし」のひとつ。うなぎは蒸さずに、しょうゆ、みりん、砂糖などで作ったタレにつけ炭で焼きあげる。
1人分のおひつに入ったご飯の上に刻んだうなぎがたっぷりのったものをしゃもじで茶わんに取り分け、1杯目はそのまま、2杯目はネギ、わさび、のり、みつ葉などの薬味をのせて、3杯目はだし汁をかけてお茶漬けのようにして食べる。この3通りを楽しむのが正式な食べ方とされている。
1873年創業の老舗・あつた蓬来軒がこの食べ方を確立させたと言われているが、現在では名古屋市およびその周辺で広く食べられている。ひつまぶしという名称は、おひつのご飯にうなぎをまぶすという意味であるという説と、関西のうなぎ料理を表す「まむし」が由来であるという説がある。
(ブランド総合研究所 田中章雄)
第149回 ひつまぶし
2013年07月15日更新
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