岐阜県の長良川で今年も5月11日より恒例の鵜(う)飼いが始まった。10月15日まで中秋の名月と増水時以外は毎日催される。船首のかがり火で水面を照らす中、伝統装束に身を包んだ鵜匠が「ほうほう」と声をかけながら、2羽1組で5、6組の鵜を操って鮎(あゆ)を捕る伝統的な漁法で、約1300年前から続く。
長良川の鵜飼はこの地域の有力な観光資源で、鵜飼いの時期には多くの屋台船が運行される。屋台船は鵜船の近くまで忍び寄り、かがり火に照らされる鵜匠の手綱さばきや、川面に浮かび上がる鵜を見守る。鵜は茨城県で捕獲した野生の海鵜を2年以上訓練をしたもので、日ごろから鵜匠と一緒に生活をしているため、息があっている。
なお、長良川には日本で唯一の皇室御用の鵜飼いとして、「御料鵜飼」がある。御料鵜飼にあたるのは宮内庁式部職鵜匠という職名で世襲制だ。
(ブランド総合研究所 田中章雄)

第142回 長良川の鵜飼い
2013年05月27日更新
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