大分市の佐賀関で水揚げされる全体が黄金色がかったアジとサバ。「速吸の瀬戸」と呼ばれる豊予海峡は、豊富な餌と潮流の速さからほどよく太り、身も引き締まっている。伝統的な一本釣り漁なので、魚同士がぶつからず身が傷つきにくい。釣ったあといけすに放つ、手を触れず重さを量らない、「面買い」でセリをする、出荷直前に生けじめされるなど、品質維持へ徹底した努力がされている。
平松守彦・元県知事のトップセールスや、漁業協同組合員が料亭などに直接出向き、調理人の前でさばいて試食する取り組みが実り: 刺し身で食べられるサバ」として広く認知された。出荷時、1匹ずつ尾に扇形のタグ (1996年商標登録) をつけたり、関あじ・関さばを使う料理店に「特約加盟店」の看板を掲示したりとブランドの保護・育成につとめ、2006年10月には「関あじ」「関さば」がそれぞれ地域団体商標として登録された。
(ブランド総合研究所社長 田中章雄)
第28回: 関あじ・関さば
2011年01月17日更新
関あじ・関さばは、大分市の佐賀関で水揚げされる全体が黄金色がかったアジとサバ。
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