福島県会津地方に伝わる伝統的工芸品で、会津漆器ともいう。会津出身の新島襄の妻・八重の生涯を描いた大河ドラマ「八重の桜」が放映されたことで、桜をあしらった重箱、汁わん、アクセサリーなどの人気が高まっている。
会津塗はブナ、トチ、カツラ、ケヤキなどを木地に使い、蒔絵と沈金に特徴がある。主な技法としては、塗り肌が美しい花塗り、もみ殻をまいて模様を出す金虫喰塗りなどがある。
1590年に会津の藩主となった蒲生氏郷が、近江国から木地師や塗師を呼び寄せて産業化した。会津には木地の材料となる良質の木材や、漆が豊富に産出されたことと、多湿な気候が漆器生産に適していたことで、産地として大きく発展した。江戸時代には保科正之が漆の木の保護政策に努めたほか、歴代の藩主が技術革新や産地育成に熱心で、中国やオランダなどへの輸出も盛んだった。
(ブランド総合研究所 田中章雄)
第153回 会津塗
2013年08月11日更新
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