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第118回赤べこ

第118回赤べこ

福島県会津地方に伝わる牛の形をした張り子人形。「べこ」は福島地方で牛を意味する。赤子が生まれたときに元気で丈夫に育つようにとの願いを込めて赤ベコを贈る習慣がある。

受け継がれてきた赤べこの型に手作業で和紙を貼り付けて作る。胴体に差し込む頭は、触れると振り子のように上下左右に揺れる。

807年に徳一大師が柳津町の円蔵寺に福万虚空蔵堂を建立した際、赤毛の牛が現れて大量の材木を運ぶのを手伝い、お堂を完成させて守り神になったという伝説がある。また会津で病気がはやった際、赤べこを持っていた人は助かったともいわれる。

1590年ごろに会津藩主の蒲生氏郷が収入が少ない武士の内職として作らせ、特産品に育て上げた。

東日本大震災後、日本を代表するクリエーターが集まり、赤べこで東北復興支援を応援しようという赤べこプロジェクトや赤べこまつりなどが催されている。

(ブランド総合研究所 田中章雄)

※当記事は、2012年11月26日発行の日経MJ(日経流通新聞)に「地域ブランド AtoZ」として掲載しています。記事は日本経済新聞社の許諾を得ています。 無断での複製・複写・転載を固く禁じます。

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