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第110回笹かまぼこ

第110回笹かまぼこ

明治の初めに三陸沖でヒラメの大漁が続いた。当時は冷凍保存技術がなかったため、ヒラメをすり身にして手のひらでたたき、笹(ささ)の葉の形に焼いたのがはじまり。

その形から「ベロ(舌)かまぼこ」「木の葉かまぼこ」と呼ばれていたが、1935年に仙台市に創業した阿部蒲鉾店が、旧仙台藩主伊達家の家紋「竹に雀(すずめ)」の笹にちなんで「笹かまぼこ」と命名。名称が統一されていった。

今はグチやタラ、キンキなどが多く使われているが、店や商品、季節などによって原材料は異なる。すり身を笹形の木枠あるいは鉄製枠に入れて成型し、竹串に刺して焼いて作るが、高級品では手作業で細かな成形をするものもある。

一般的なかまぼこより、ふっくらとした食感なのが特徴。仙台市やその周辺の特産品として人気が高い。ちなみにかまぼこには必須アミノ酸がバランス良く含まれている。

(ブランド総合研究所 田中章雄)

※当記事は、2012年10月1日発行の日経MJ(日経流通新聞)に「地域ブランド AtoZ」として掲載しています。記事は日本経済新聞社の許諾を得ています。 無断での複製・複写・転載を固く禁じます。

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