鳥取県の旧大栄町(現北栄町)で栽培される甘味が強くて大玉のスイカ。大山の山麓に火山灰が降り積もってできた水もちの良い「黒ぼく大地」はスイカの栽培に適しており、日本でも有数の産地。
旧大栄町でのスイカ栽培が始まってから約100年になる。町内の選果場では1日8万玉を選定できる。
2009年にドバイへ輸出された糖度11度、1個約8キロにもなる高級スイカ「ドバイの太陽」は現地で大人気となり、アラブ首長国連邦(UAE)の王族に「ハチミツのようだ」と絶賛された。12キロを超える特大サイズは国内でも1個3万円前後で取引されるものもある。
ちなみにスイカの原産はアフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯。日本には室町時代以降に伝わったとされる。世界中での生産量は約1億トンあり、そのうち中国の生産が約7割を占め、日本は45万トンで0.5%にすぎない。
(ブランド総合研究所 田中章雄)
※当記事は、2012年7月23日発行の日経MJ(日経流通新聞)に「地域ブランド AtoZ」として掲載しています。記事は日本経済新聞社の許諾を得ています。 無断での複製・複写・転載を固く禁じます。

第100回大栄西瓜
2012年07月23日更新
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