金沢市で生産される伝統的な野菜。1945年以前から栽培され、現在も主に同市で栽培されており、需要に応じて供給できる体制が整っているものを、金沢市農産物ブランド協会が「加賀野菜」と認定しているが、認定されていないものもある。
認定されているものには、皮が赤くクリのような形をした「打木赤皮甘栗かぼちゃ」、柔らかいが煮崩れしない「源助だいこん」、太さが5センチ以上にもなる「加賀太きゅうり」、葉の裏が紫色でゆでると粘りが出る「金時草」など15品があり、認定シールを貼ったうえで出荷している。
これらを使用した加工品の認証や、販売店や料理を提供する店を登録する制度もある。年2回、市内の小中学生から加賀野菜を使った献立を募集し、優秀作品は実際に給食に登場するなど、加賀野菜の普及にも力を入れている。
(ブランド総合研究所 田中章雄)
※当記事は、2012年7月8日発行の日経MJ(日経流通新聞)に「地域ブランド AtoZ」として掲載しています。記事は日本経済新聞社の許諾を得ています。 無断での複製・複写・転載を固く禁じます。
第98回加賀野菜
2012年07月09日更新
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