生活に満足して、幸せだと感じ、地域にも愛着があり、住み続けたいと思う人が多ければ、その地域の持続性は高いといえる。一方で、生活に満足せず、幸せも感じられず、地域への愛着もなく、移住したいと考える人が多ければ、その地域の持続性は低いと言わざるを得ない。
そこで本調査では、地域の持続性に関する4つの指標(幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度)を数値化するとともに、その平均値を都道府県の「持続度」として算出した。
今回の調査では、15歳以上の男女を対象に、2022年5月20日から26日にかけてインターネットで調査を実施し、各都道府県の住民をそれぞれ約500人ずつ計22,973人の有効回答を得た。
都道府県・持続度ランキング一覧
幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度を平均化して算出した持続度のランキングは上表の通り。各構成指標の都道府県順位を、1~10位は◎、11~20位は〇、21~30位は△で表している。
持続度の47都道府県平均は71.4点で、前年の71.7点よりわずかに減少しており、47都道府県中で29都道府県が減少している。
〔幸福度ランキングの結果は→https://news.tiiki.jp/articles/4744〕
◆持続度1位は3年連続で沖縄県に
持続度が全国で最も高かったのは沖縄県で78.9点(前年78.8点)。同県は、幸福度、愛着度、定住意欲度の3つで1位、生活満足度についても2位と、すべての指標において高い評価を得ている。
持続度2位は福岡県で77.4点。前年の77.5点とほぼ変わらないが、順位は前年の3位より1つ上昇しており、生活満足度では1位、愛着度と定住意欲度では2位となっている。
◆上位4県を九州地方が独占
持続度3位は宮崎県と鹿児島県が同率で75.7点。宮崎県は前年9位、鹿児島県は同12位と、前年の結果より順位を大きく上げている。
特に鹿児島県は幸福度2位(前年15位)、愛着度3位(同5位)と大きく順位を上げており、2021年7月に奄美大島が世界自然遺産に登録されたことも影響しているのではないかと考えられる。
◆持続度の伸びが最も大きいのは和歌山県
前年と比較して持続度の伸びが最も大きかったのは、和歌山県で3.3点増加している。次いで2位佐賀県、3位鹿児島県、4位大分県、6位宮崎県が続き、伸び幅で見ても九州地方が大きく躍進していことがわかる。
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幸福度1位は沖縄県(2年連続)。愛着、定住意欲と3冠に
都道府県・持続度ランキング1位は沖縄県(3年連続)。上位は九州地方が独占
<調査概要>
第4回地域の持続性調査2022は、15歳以上の男女を対象に、2022年5月20日から26日にかけてインターネットで調査を実施し、都道府県の住民をそれぞれ約500人ずつ計23,520人を回収し、調査時点で転居などの理由によりその地域に居住していない人を除く計22,973人の有効回答を得た。調査対象は47都道府県。幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度という持続指標と、魅力度、自慢度、魅力項目というロイヤルティ指標、そして住民の悩みと、地域の課題に関する設問から構成している。なお、前年度までは「地域版SDGs調査」として実施していたが、今回から地域の持続性に関する設問だけを切り離し、新たに「地域の持続性調査」とした。
・調査方法 インターネット調査
・調査対象 47都道府県の登録調査モニター(15歳以上)から、居住する都道府県別に抽出
・総回収数 計23,520人 (各都道府県から約500人ずつを回収)
・有効回答数 計22,973人 (各都道府県の回答者数は476~514人)
・調査時期 2022年5月20日~5月26日
・調査項目 持続指標: 幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度
ロイヤルティ指標: 魅力度、自慢度、魅力項目(自然、交通など計26項目)
住民の悩み: 定収入・低賃金など46項目
地域の課題: 農林水産業の衰退など50項目
回答者属性: 年齢、性別、婚姻、子供の有無、世帯年収、居住形態など
<調査報告書>
・基本セット: 96,000円 総合報告書+個別報告書
・総合報告書: 68,000円 A4判 約150ページ(データCD別売)
・個別報告書: 48,000円 A4判 約20ページ(データCD付)
・オプション: 総合報告書データCDは 20,000円 (調査結果のデータをExcel形式で収録)
・データパック47(CD): 398,000円 47都道府県すべてのデータを収録
・追加調査パッケージ: 350,000円~ ご指定の市について追加調査を実施
・調査結果を基にセミナーまたは研修会を実施: 110,000円
詳細はこちら:https://news.tiiki.jp/jizoku2022
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