長崎県の雲仙市に伝わる地方品種の野菜の一つで、葉の根元に大きなこぶがある高菜。サラダやいため物、漬物として主に地元で消費・加工されている。
1947年ごろに雲仙の種苗店を営んでいた峰眞直氏が長崎の風土や食文化に適合するように改良・選抜し、独自の品種として育成した。
50年代には雲仙地域で広く普及していたが、収量が少なかったことや、他の品種との交配で本来の特徴が失われてしまうことなどから、次第に生産されないようになってしまった。
2000年ごろに地元の岩崎政利氏が偶然に発見。地元の特産品にしようと、峰氏の家族から種子を提供してもらい、本格的な栽培に取り掛かった。03年7月に地元の生産者や農産加工組合などによる再生プロジェクトチームが結成され、生産、販路拡大、PR、商品化、料理メニューの開発などに取り組んでいる。
(ブランド総合研究所 田中章雄)

第182回 雲仙こぶ高菜
2014年03月17日更新
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