伊勢志摩サミットで注目されている伊勢。 意外とまだあまり知られていない、通向けのディープな情報をまとめてご紹介します。
日の出旅館
名物のちっちゃな大女将が廃業寸前から再生させた伝説の老舗旅館
昭和4年に建てられた木造旅館。JR伊勢市駅から徒歩1分という好立地にもかかわらず、一時は客足も遠のいて廃業寸前になるが、2011年に大女将の決意で伊勢市の補助金を受け、バリアフリー化を実現したことで、奇跡の3倍増客を成し遂げた。連日満室の秘訣は車椅子でも利用できるユニバーサルデザインルームを新設したほか、玄関のスロープ設置、廊下の段差解消、トイレの改修等で、「お伊勢参りにずっと行きたかった」というご年配の方や車いすの方のニーズを掘り起こしたことが大きい。歴史、風情、ぬくもりが残っており外国人観光客にも人気。
麻吉(あさきち)旅館
創業200年!江戸時代、五大遊郭だった伊勢古市の町に唯一残る名宿
江戸の吉原や京都の島原などと共に、江戸時代で「五大遊郭」と言われたのが 伊勢の古市。千人もの遊女を抱える妓楼や料亭が70軒も連なり、参宮の無事の 開放感を味わう旅人で賑っていた。現在は静かな住宅街となっているが、その中で 唯一当時の面影を残しているのが、麻吉旅館。(当時はお茶屋「花月楼 麻吉」) 建築様式は清水寺と同じ、急斜面独特の「懸崖造り」。その希少性や歴史から、 旅館好きにはたまらない名宿。 まるで江戸時代にタイムスリップしたような錯覚に陥る、貴重な空間。
山田館
現4代目館主の曽祖父が建てたレトロな木造三層楼
伊勢市駅から徒歩2分、外宮参道沿いに位置する由緒ある旅館。 人々が鉄道に乗り、長時間かけて伊勢神宮に訪れていた大正初期に営業を開始し、昭和2年に3階建てに増築された。当時は大工の棟梁の腕の見せ所であった外宮表道は、木造の旅館が軒を並べていたが、その中でも戦火を逃れ、経営にも成功し、生き残っている旅館は参道の中で現在山田館とつるや旅館の2軒のみとなっている。
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