伊勢神宮内宮の門前町である「おはらい町」にある、江戸末期から明治の街並みを再現した観光地。2700坪の敷地に飲食店や土産物店、展示館など28棟54店が営業している。
建物は「神様の住まいと同じ平入りでは恐れ多い」と妻の部分に玄関を設けた「妻入り」、風雨の強い伊勢の気候を考慮した外壁仕上げの「きざみ囲い」などにほぼ統一されている。伊勢河崎の蔵や桑名の洋館も再現している。
おはらい町にはかつて伊勢神宮への参拝客らが年間数百万人訪れていたが、昭和の後期には約20万人にまで落ち込んだ。そこで老舗和菓子店の赤福が約140億円を投入し、行政から補助金を受けずにその一角を「おかげ横丁」として再開発し、1993年7月の式年遷宮にあわせて開業した。現在の入込客数は300万人を突破。街並みの風景整備は、おはらい町全体に広がっている。
(ブランド総合研究所 田中章雄)
第133回 おかげ横丁
2013年03月18日更新
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