札幌市の大通公園などで開催される雪と氷の祭典。今年は2月5日から11日までの1週間に199基の雪氷像が制作され、国内外から200万人以上が訪れる見込み。1950年に札幌市や札幌観光協会などが、戦後の暗いムードを拭い去るためのイベントを企画した。雪捨て場となっていた大通公園に市内の中学、高校生が雪像6基を制作。雪合戦、カーニバルも合わせて開催し、5万人が来場した。
54年からは市民、55年には陸上自衛隊が参加するようになった。72年の札幌オリンピックで雪まつりが紹介され、海外からの観光客も急増。今ではアジアやヨーロッパなどから雪氷像制作に参加する団体も多い。大通公園で使用される雪は5トントラックでおよそ6500台分。正月明けから約1ヶ月かけて制作されるが、閉幕の翌日には重機ですべて解体されてしまう。雪まつりの経済波及効果は200億円以上が見込まれている。
(ブランド総合研究所 田中章雄)
第174回 さっぽろ雪まつり
2014年01月20日更新
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