地域ブランド調査では、ニュースリリースで発表している魅力度の他にも様々な項目を調査しています。ここでは、各地域の「自然」に対してどのような認知、評価がなされているかを2018年の調査結果からご紹介いたします。
「自然」については、「地域コンテンツの認知」※1という設問で「海・山・川・湖などの地理的名称」という項目の認知割合を、「地域資源評価」※2という設問で「海・山・川・湖などの自然が豊か」という項目の評価割合を調査しています。
この2項目の1000市区町村の結果を散布図で表したのが下図です。図から、認知が高くなるほど評価も高くなる傾向がみられ、強い相関関係があります。2項目の結果として特徴的なのは「海・山・川・湖などの地理的名称」の平均が8.3%であるのに対し「海・山・川・湖などの自然が豊か」の平均は14.8%と、認知よりも評価の平均が高くなっていることです。回答に影響を与えているものとして「1.市区町村の傘となる都道府県のイメージが回答に影響を与えている可能性」、「2.地理的名称は認知されていないが、名も知らない自然に対して評価している可能性」などが考えられます。
特に認知よりも評価が高くなる傾向にあるのが北海道の市区町村。最も差があったのは帯広市で「海・山・川・湖などの地理的名称」が22.2%であったのに対して「海・山・川・湖などの自然が豊か」は47.4%と約25ポイントも差がありました。同様の傾向として北見市や稚内市など北海道の市町村で大きな差が出ています。
※1_調査項目「地域コンテンツの認知」は「それぞれの市区町村(地域)について、以下をご存知ですか?」という問いに対して、「ご当地キャラクター(ゆるキャラなど)」、「観光親善大使(著名人)」など16項目について、「はい」と答えた回答者の割合(%)を算出。
※2_調査項目「地域資源評価」は「各自治体にはどんな魅力があると思いますか?」という問いに対して、「歴史がある」、「自然や緑が豊か」、「交通の便がよい・行きやすい」など16項目の各設問に回答した人の割合(%)をそれぞれ算出。